「少し前から外反母趾による足の痛みに悩まされている」
「今まで大丈夫だったのに、いきなり足が痛くなったので原因がわからない」
「外反母趾の痛みをやわらげる方法があるなら知りたい」
足の親指が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、歩くたびに指の付け根が痛くなる「外反母趾」。安静にしていても良くならず「もしかしたら手術しないと治らないのでは・・・」と悩んでいる方もいるはずです。たしかに手術をするという選択肢もあります。
しかし、普段履いている「靴」や日常生活を見直すことで外反母趾を改善することも可能です。そのためにも、まずは「外反母趾になってしまう原因」を見つける必要があります。
そこで本記事では、外反母趾が痛む原因と痛みを感じた時にチェックするべきことについて解説します。それではさっそく見ていきましょう。
外反母趾になってしまう理由
そもそも、なぜ外反母趾が生じてしまうのでしょうか。まずは「外反母趾になってしまう理由」についてご紹介します。数ある理由の中でも、よく見られるのは以下の3つです。
靴が合っていない
歩く機会の減少
生まれつき
- 靴が合っていない
1つ目は「靴が合っていない」ことです。先が細く余裕がない靴を履くと足の爪先に当たり親指の付け根が「くの字」になる事で、痛みが生じてしまいます。特にハイヒールなど、幅が狭く「前足部」に体重がかかりすぎる靴は外反母趾の原因になります。
- 歩く機会の減少
2つ目は「歩く機会の減少」です。昔と比べて現代はめまぐるしく経済が発展しています。道路や交通機関が整備され、また車や自転車など乗り物を利用する時間が長くなり、「自分の足」で歩く機会が減っています。
健康な足には内側縦アーチ、外側縦アーチ縦、横アーチと3つのアーチがあります。日常的に歩いていないと、脚の筋力低下はもちろん、縦アーチのない扁平足や横のアーチが低下する開帳足など、外反母趾を引き起こしやすい足の形になってしまうのです。
- 生まれつき
3つ目は「生まれつき」です。外反母趾には、靴が合っていないことや歩く機会が減るなどの外的要因もありますが、生まれつきや遺伝などの「内的要因」も考えられます。
生まれつき扁平足ぎみな人、は外反母趾になりやすいです。遺伝とは認められていないものの、親子孫の3世代で外反母趾を患っているケースも珍しくありません。
【コラム】外反母趾になりやすい足の形とは?
靴が合っていないことや歩く機会の減少など、さまざまな理由によって起こる外反母趾。ですが、そもそも「外反母趾になりやすい足の形」も存在します。
足の形は「ギリシャ型」「エジプト型」「スクエア型」の3つに分かれます。なかでも外反母趾になりやすいのが「エジプト型」です。
- ギリシャ型:親指より人差し指が長いタイプ
- エジプト型:人差し指より親指が長いタイプ
- スクエア型:5本の指がほぼ同じ長さのタイプ
日本人の場合、ギリシャ型が25%、エジプト型が70%、スクエア型が5%の比率だと言われています。
もっとも多いエジプト型ですが、体重がかかった際に足全体のバランスを保とうとして「親指の付け根」に力がかかりやすくなります。その負荷を逃がすために関節が変形し、外反母趾を引き起こしてしまうのです。
日常生活で外反母趾を予防する方法
では日常生活で外反母趾を防ぐにはどのような対策をすれば良いのでしょうか。ここでは「外反母趾を予防する方法」について詳しく解説します。特に押さえておきたい方法は以下の3つです。
- 自分に合った靴を選ぶ
- 外反母趾予防のグッズを使う
- 足の指を鍛える
1. 自分に合った靴を選ぶ
外反母趾を予防するためにまず気をつけたいのが「靴」です。前提として、ハイヒールなどかかとが高く、つま先に負荷がかかる靴は控えましょう。普段履く靴も、長さや横幅、歩きやすさなど自分に合った靴を選ぶことが大切です。「自分に合ったぴったりの靴」を履くだけで外反母趾のリスクを減らすことができます。
2. 外反母趾予防のグッズを使う
靴選びの他に、外反母趾防止のグッズを買うのもおすすめです。グッズには以下のようなものがあります。
インソールを入れる
靴の内側にインソールを入れる方法です。インソールを挟むことで足裏のバランスが整ったり、不自然な歩き方が矯正できたりと足への負担を減らすことができます。インソールを選ぶ際は、足裏の「3つのアーチ」へのサポート、靴の形状に合ったインソールの形、クッション性の3つを重要視しましょう。
サポーターをつける
市販のサポーターを付けるのも1つの手です。ドラッグストアなどに行くと「外反母趾防止サポーター」や、指と指の間に挟んで足の負担を減らす「シリコン素材」などが売っています。これらを装着して痛みが和らぐ人もいるので、一度活用してみるのも良いでしょう。
足底板を入れる
外反母趾の「保存療法」のひとつとして知られている足底板。足底板をインソールとして靴の中に入れることで、足裏の「潰れたアーチ」を持ち上げ、足の形を矯正します。自分に合った足底板を作るためには、専門員による足の状態のチェックや、義肢装具士による特殊な技術が必要です。多少手間やお金がかかりますが、外反母趾を防止する有効な手段といえるでしょう。
3. 足の指を鍛える
足の指を鍛えることも外反母趾防止につながります。特に以下の方法がおすすめです。
タオル寄せ運動
床にタオルを敷き、足の指を閉じて開く運動です。足の指は、歩く時に地面をしっかり蹴り出すためにとても重要な役割があります。そこでタオルをたぐり寄せるように足の指を握り、開くことで足全体の筋肉を刺激できます。
下駄や雪駄などの鼻緒がついたものを履く
下駄や雪駄を履くのもおすすめです。これらの履き物は「鼻緒」を掴みながら歩くため、足の指が鍛えられます。また自然につま先を蹴り出して歩くため、歩き方の矯正にもつながるのです。結果、足のアーチが復活して外反母趾の防止や改善につながります。
ストレッチング
足指のストレッチングも有効な方法です。足指の関節が固まってしまうことも外反母趾の原因のひとつ。そこでストレッチを行うことで関節の柔軟性を高めてあげるのです。たとえば、足の指と手の指でお互いを痛くならない程度に握り合う「足握手」などがあります。
当店が提供する外反母趾対策
当店では、外反母趾でお悩みの方に「オーダーメイドインソール」を作成しています。市販のインソールとは異なり「左右非対称」なのがポイントです。
お客様一人ひとりの体重のかかり方や動きの癖に合わせて、左右それぞれのインソールを微調整しています、またオーダーメイド以外にも、既製品の中からお客様に合った靴やインソールも提案させていただいています。
嬉しいことに、お客様からの喜びの感想も数多くいただいています。たとえば、「外反母趾と魚の目の痛みから解放されて毎日快適にウォーキングできるようになった」という声や、「長時間歩いても疲れなくなった」という声などです。
また当店では、お客様のご希望でフィッティングの前に「足型測定」を実施しています。専用の測定機を使って足の長さや幅、外反母趾の角度、足の圧力のかかり具合を測定し分かりやすく説明します。また、靴のフィッティングの際は、靴のつま先や横幅、土ふまずのフィット具合をチェックしたりと、一人ひとりの足型に合わせた入念な確認作業を行っています。所要時間は約1時間です。事前にご予約頂くとスムーズにご案内ができます。
ウォーキングシューズはもちろん紳士靴や婦人靴、子供靴、リハビリ用シューズまで対応可能です。一人ひとりが「自分にピッタリあった最高の一足」を見つけられるよう、最適な提案をさせていただいています。
【まとめ】外反母趾の痛みの原因と予防策について
本記事では、外反母趾の痛みの原因と予防策について以下のポイントを中心にお伝えしました。
外反母趾の原因として「靴が合っていない」や「歩く機会が少ない」などが考えられる生まれつきや遺伝によって外反母趾が起こってしまう人もいる人差し指より親指が長い「エジプト型」の人は外反母趾になりやすい日常生活で外反母趾を予防するには、まず「自分に合った靴」を選ぶことが大切インソールやサポーターなどの「予防グッズ」の活用も有効またタオル寄せ運動やストレッチングなどで「足の指」を鍛えるのもおすすめ |
外反母趾を少しでも改善するために、まずは「自分に合った靴」を選ぶ必要があります。自分の足のサイズに合った靴を選びつつ、足の指を鍛える運動やストレッチを行ってみましょう。
当店では、ウォーキングシューズから紳士靴、婦人靴、子供靴、リハビリシューズまで多種多様な靴に対応しています。お客様の外反母趾の痛みができる限り軽減されるよう、一人ひとりの足の形状に合わせた最適な提案をさせていただいています。
ぜひ本記事の内容を、ご自身の外反母趾の痛み改善にお役立てください。